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「完全教祖マニュアル」を読んだら軽く宗教観が変わったついでに宗教と芸術の親和性を感じた話 #読書

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以前読書会に参加したのですが、他の参加者さんのおすすめ本のひとつ、「完全教祖マニュアル」を読んでみました。
文章自体はライトな感じで、サクサク読めたのですが思いのほか宗教の知識について勉強になりました。
私があまりにも知らなすぎた・・・というのもあるのですが^^;
やはり「宗教」というと、日本人だと特に、トクベツな感じがしすぎてなんだか知ること自体を敬遠してしまったり、まして新興宗教と聞くともう胡散臭い感じとか勧誘されたらどうしよう困るww!みたいな感じがしてしまったりしますよね。

この「完全教祖マニュアル」はなんと、その胡散臭い感じMAXな新興宗教の教祖になる方法がばっちり書かれたマニュアルということで、教義の作り方から奇跡の起こし方まで教団を運営するためのありとあらゆるノウハウが詰まっているというわけです。

ほうほうこれを読んだら教祖になれるのかい?かかってこいやぁぁぁ(´◉◞౪◟◉)(´◉◞౪◟◉)(´◉◞౪◟◉)という気持ちで読み始めましたw
ちなみに、おすすめしてくれた方も、その周囲の方も含め、実際に教祖になった方はまだいない聞いた事がないとのことでした。

読んでいて強く感じたのは、文中で登場する”宗教”という言葉はそっくりそのまま”芸術”に変換しても成り立つのではないかということです。反社会的な通念を提示し、今の世の中でハッピーになれない人をハッピーにするのが第一の目的。お金儲けはあくまでも手段。このあたりグッときました。

また、宗教は実は反社会的通念を基に活動し・発展してきたというのには、知らなかったです・・・驚きました。
反社会通念を突き出していこう!という姿勢もアート・芸術に近いと思うんです。

教義はアーティストのステイトメント(アーティストとしての自分がどんな作品をどんな姿勢でどんなテイストで作るのか、みたいなのを宣言している文章のことです)にも似ているし、信者はパトロンやファンに置き換えることができるでしょう。

こんな風に「おっ似てる!いろいろ置き換えられるぞ!!」と感じる宗教と芸術でも、若干違うと私が考える点は、宗教は神の啓示を受け、世のため人のためにその啓示を広げましょう!みたいな感じですが、

芸術の場合だと神の啓示なんて崇高なものはほとんどなく、
むしろ「こんなの作ったらモテるんだろなグヘヘ」とか「フラれたこの気持ちを歌や詞にするんだ!」とか「グレートでミラクルなもん作ってあいつら見返してやる!!」みたいな個人的な欲望や願望がむき出しになっており、人のためというより自分自身をハッピーにすることが一番の目的なのでしょう。

それでも、優れた芸術は創り出した人間のエネルギーがものすごく詰まっていて、多くの人の心を動かす力があり、最終的に誰かをハッピーにすることができるのです。

美術館に行って気に入った作品を見たらなぜだか元気が出てきた、満たされた気持ちになった、という経験をしたことがある人も少なからずいらっしゃるでしょう。

というわけで、宗教ももっと勉強してみようと思いました。
読書会のいいところは、知ってみたい世界がどんどん広がって、自分がそれまで知っていた世界と絡まって、繋がっていく感じが楽しいです。
難点は本を読むスピードが追いつかないことと伝えたいことを伝えきれない感じがもどかしい、ということでしょうか(笑)
これからも続々(ゆっくりめですが汗)更新していきたいと思います!!

 完全教祖マニュアル (ちくま新書)