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「西国立志編」はよりよく生きる秘訣が満載だった

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「西国立志編」はよりよく生きる秘訣が満載だった

こんばんにちはー!忙しいときほど本を読みたくなっちゃう、さんしちです。
最近あなたが読んだ本は何でしょうか?

インフルエンサーが書いている本というのは、いつだってツイッターのタイムラインや書店を賑わせてくれます。
しかし!だがしかし!古今東西ベストセラーや名著と呼ばれるものが確かに存在します。そしてそういった本をあなたは最近読みましたか?

今回は「西国立志編」という、「学問のすゝめ」と並ぶベストセラーになった本についてご紹介したいと思います。
「えっ、どういうこと?」「なんか難しそうだけどどういう本なの??」と気になった方はぜひ読み進めてみてください!!

「西国立志編」とは

「西国立志編」は中村正直が1871年にサミュエル・スマイルズの書いた「自助論」を日本向けにアレンジした本です。
元となる自助論は、1859年にイギリスで発行された本で、300人以上の欧米人の成功談を集めたもので、成功のためには自分自身のたゆまぬ努力が必要だよ!ということをわかりやすく詳細に書かれてあります。

そして西国立志編のすごいところは、元となる自助論はイギリス人のために書かれたものなのでそれを絶妙に日本人向けにアレンジし、日本にそぐわないであろう部分は「意図的に」誤訳をして、明治時代の若者を鼓舞する内容に見事昇華されているところなのです・・・!

福沢諭吉の「学問のすゝめ」と並ぶほどの明治期の大ベストセラーとも言われており、
鎖国から一気に「列強」として世界の国々に肩を並べるまでに発展した明治維新も、戦争で焼け野原の状態から経済大国にのし上がった高度経済成長も、この「西国立志編」があったから成し得たことだ、なんて言われるくらいにすごいのです。

とはいえ明治時代の硬い文面ではその魅力が伝わりきらないので、もとの「自助論」や「西国立志編」を読む前に上記の現代語訳版から始めてみることをおすすめします!

西国立志編の中身(ざっくり)

※この西国立志編はいろいろな人が現代語訳をしたりしていますが、上記の「php新書版の西国立志編」に基づいて話を進めていきます。

西国立志編で伝えたいこと

13編318項目にもわたる長大な本ですが、一貫して伝えたいテーマは「天は自ら助くる者を助く」ということです。
この言葉は聞いたことがある人も多いでしょう。西国立志編の冒頭に出てくる言葉ですが、原則はここに集約されていると思います。
ここで言う「自ら助くる」=自助とは”自立して他人に頼りきらない”ということです。

「頼りきらない」というのがポイントですよね。自分自身の課題や問題は自分の力で立ち向かい、考え、解決していかなければならないのは確かです。でも、どうしても自分の力ではどうにもならないこと、どうしようもできないことがあります。

そんな時は人に頼ってもいいんです。だけど頼りすぎて、本来自分で考えるべきことや行動すべきことを他人任せにしちゃダメだよ!ってことなんですね。

現代にも通じる西国立志編の教え

ここで、13からなる各編を見てみましょう。()内は項目数です。

  1. 自助の精神(34)
  2. 発明・創造により国家を富ませた偉人たち(15)
  3. 忍耐力こそ成功の源泉である(4)
  4. 勤勉な努力と忍耐が成功を生む(22)
  5. いかにしてチャンスをつかむか(36)
  6. 天才はどう作られるのか〜芸術の分野で成功を収めた人たち〜(16)
  7. 誰もが成功して偉くなることができる(6)
  8. 意志の持つすばらしい力(27)
  9. 仕事に励むことが人格を形成する(32)
  10. 金銭の用い方(28)
  11. 自分自身の力で向上することについて(38)
  12. 従うべき手本について(20)
  13. 品行について、真の君子について論ず(41)

成功を収めるためにはどのような精神を持ち、どのように生きるべきかということが事細かにかかれてあります。
今回は5・8・9編から現代の若い世代でも参考になる!とわたしが思った箇所をピックアップしていきます。

西国立志編の中身(くわしく)

(5編)いかにしてチャンスをつかむか

[14]あらゆることを可能にする素地は何か

基礎となる最低限の知識を学び、あとは自らが求めることに従い努力し続けること、チャンスを逃さずに進歩し改善していくこと。
これができれば「あらゆることは可能になる」といいます。

エンジニアになりたければ、とりあえずアルファベットを…というのは極端ですが、まずはそこができてるからOK!と自分を褒めて認めてそっから才能を伸ばしていくって大事なことです。

[22]細切れの時間を無駄にしない

1日1時間でも、何かに向かって努力をすれば必ず何かの分野に秀でることができ、成功へのチャンスを掴むことができます。
そのためには日々の生活で無駄な時間を作らないようにする努力が必要です。

無為な時間を作らないために日頃から工夫をしていきたいですね!
ちょっとした待ち時間にできることをリストアップしておくとか、無駄な時間を見つけるために1日の行動を逐一メモするとか、いろいろやってみましょう!

[36]自らの能力不足よりも忍耐力のなさを嘆く

スコットランドの地質学者であるヒュー・ミラー(Hugh Miller)のエピソードが紹介されています。
彼は特に秀でた才能はなく、ただただ勤勉に努力をしたから成功したのだ、と言われています。

能力とか才能とかそういったことを言う前にまずは行動すべきですし、その結果からまたどうやって工夫していくか。その繰り返しを愚直に続けられることが一番大事なことなんですね。

ブログもそうなんですが、わたしと同じ時期くらいとか後に始めた人が結局辞めちゃって、別に優れた才能があるわけでもないわたしは続けたりしてて、わずかですが収益にはなってたりするし、仕事につながったりして結果になっているので、「本当に愚直に続ける」ということは大事なことです。

(8編)意志の持つすばらしい力

[6]意志の力は身体の力よりもはるかに優れている

「身体の力がすっかり衰えてしまうまでは、意志の力を用いて奮起し努力すべきである」と書いてあります。

これを読んでくれている人の多くはまだまだ身体が元気で若いと思います。だからこそ意志の力を強く持って何かを成し遂げる努力をしていきたいものですね。「なんとなくやる気がしない」とか「なんか身体が重い」とか、そんなものは言い訳なんですよねえ・・・。
やる気なんて実際にやってみれば自ずと出てくるものなので、意志の力でまずは動いてみることが大事です。

[9]自らの志を立てると人生は劇的に変化する

ここではこんな言葉が書かれてあります。
「もし少しでも古い習慣にとらわれてしまい、自らを改革しようと思うことを怠れば、あなたは自分で掘った墓に埋もれてしまいます。」

「人間が簡単に習慣化できるものは自らの意志でしょう。ですから、あなたは毅然として、自らの志を立てることを学ぶべきなのです。
そのようにすれば、あなたの人生は、浮き草のようなふらふらしたものから、しっかりと定まったものに変化し、(中略)、枯れ葉が風に吹かれて飛んでいくようなことにはならないでしょう」

「わたしはこうしたい」「自分はこうする」といった自らの意志を持ち、毅然とした態度で振舞うということはとても大事です。
そうしなければ周りの人の意見にふらふらと流されてしまい、本来の自分が行きたかったところとは全然違うところに行き着いてしまい、そこから動けなくなってしまうかもしれません・・・。

[14]速やかな決断が成功へと導く

ひたすら突き進んでいこうという志のある人の多くは、決断が素早く、物事を迅速に進めます。

決断を先送りにしても、物事は決して前には進みません。そして行動は遅れるのだから、素早く決断をして行動を積み重ねる人との差は開いていくばかりですよね。
また、すぐに判断するということは勇気が必要です。その勇気が人を惹きつけ、人の協力を得て成功に繋がることもあるでしょう。

(9編)仕事に励むことが人格を形成する

[10]自らの非は素直に認めよう

何か失敗した時に決して自分の非を認めず、誰かのせいにする人がいます。
反対に素直に自分の非を認め失敗を受け止める人がいます。

あなたはどちらになりたいでしょうか?自分の非を認めず言い訳をすることは簡単で、誰にでもできるでしょう。
非を認めるには勇気が必要ですが、素直に失敗を受け止めればきっと同じ過ちを繰り返すことはないでしょう。

何かのせいにしている限り、学びとることはないし、成長することはできませんよね。

[12]言い訳はあなたを成功には導かない

世の中にはあれこれ言い訳をして、なかなか行動に移さない人がいます。自分自身に努力を続ける覚悟やそれだけの意義を見出せないから、言い訳をしてしまうのです。

そして、言い訳をして行動をしなければ、何も功績は生まれません。何もやってないのに何かができるなんて虫が良すぎですよね??

[29]信頼すれば他人からも信頼される

人を信頼している人の影響力というのは計り知れません。「この人は自分のことを信じてくれている」と思うと人は悪いことはなかなかできません。
商人や銀行など、古今東西、信頼関係が必要不可欠な職業はたくさんあります。相手を信頼しているから、商品やお金を相手に託します。
腹を括って、「わたしはあなたを信じている」という意志を表せばきっと相手もあなたのことを信じてくれるようになるでしょう。

さいごに:西国立志編で自分を磨いてみませんか

実際にわたしが西国立志編を読んでみて「これは!」と思った箇所をいくつかピックアップしてみました。本書の中には「いや、さっきと内容被ってますよねw?」ってところもあるので、あまり気負わず、気になったところをじっくり読んでみるといいですよ。

読んでみればきっと、時代を問わず大切にすべきことを知ることができて、きっと明日の自分が生きやすくなると思います。
まだまだ「これは!」と思うこともたくさんあり、わたしの文章力では伝えきれない含蓄ある文章をぜひ読んでみてください。
西国立志論を読んでみる!

おまけ:西国立志論が気になった人にはこちらもおすすめ

西国立志論を読んでいて、「これはこの本に書いてることに近いなあ」とか「これも読んでみたいなあ」と思った本をピックアップしました。

ギブアンドテイク:「与える人こそ成功する」と教えてくれる

西国立志論でも「人のために行動することの大切さ」が述べられていますが、この本もまた「人のためを想い、人のために尽くすことが成功につながる」と教えてくれます。アメリカの本にありがちだと思ってるんですが、人物紹介のくだりがやや冗長なのでその辺はさらっと飛ばしてもいいでしょう。

明治のもうひとつのベストセラー:学問のすヽめ

西国立志論同様、明治期の若者の思想に大きな影響を与えたのが「学問のすゝめ」です。福沢諭吉と中村正直は3つ違い(中村の方が年上)で、年代も近かったりします。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という言葉は聞いたことがあるという人は多いでしょうが、ちゃんと読んだことがあるという人は意外と少ないと思います。

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