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今日もみなさんの斜め上から自分を戒めています。

わたしは人に与えることができない人間だった

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「与えられる人間にならないと、みんな離れていくよ」

彼は言った。

すぐにその意味を理解することはできなかったけれど、小さな生き物の針が刺さって、毒がじわりじわりと、少しずつ身体にまわったみたいに、時間が経つにつれ彼の言葉の意味するところがわかってきた。

人間関係で悩んだとき、気が付けばいつも彼の言葉が浮かんできていた。

もう彼はそばにいないけれど、「ありがとう」と心の中で何度も言った。

 

GIVE&TAKEじゃなくTAKE&TAKEしてた

ポエミーな書き出しおよび英単語だらけの見出しで失礼いたします。芸術バカエンジニア、ときどきポエマーのさんしちです。

ちょっと前までわたしは人に「与える」ということができない人間でした。自分のものは自分のもの、他人のものは時と場合によっては自分のもの、なんてちょっと控えめなジャイアンみたいなスタンスでした。

人に買い物を頼んでも多めに払わず1円単位でワリカン、自分の持ち物は絶対他人に貸さない、お得な情報は自分だけ知っていればよくて他人には教えないなんてこと。

いまでは「うわ…」って思ってしまうようなことも、以前は平然とやっていたことに恐れおののいてしまいます。

今回は「人に与えること」ができるようになって生きやすくなったよ、というお話です。

 

恵まれていないと思い込んでいて与えることができなかった

学生のときのわたしは自分自身かなり貧乏なほうだと思っていました

貧乏でお金がないんだから支払うお金は少なくて当然だ、みたいな謎の自負があって、誰かに対して多く払おうなんて気持ちは皆無でした。

誕生日プレゼントなんかだと、自分の誕生日に返してもらえる、という見込みがなければ決して与えようと思いませんでした。最低でカッコ悪くてダサいしみっともないですよね。

ちょっと前の自分だったらクラウドファンディングになんて絶対にお金を払うことはなかったでしょう。

これって、素直に応援している、とかお祝いする気持ちはどこにあるんですかね…

 

なんでも抱え込んでしまっていた

以前のわたしは自分が持ってるお金も持ち物も気持ちも悩みも何もかも自分ひとりで抱え込んでいました

「人に迷惑をかけてはいけない」「自分なんかが人の役に立てるわけがない」「本当の自分なんて誰にもわかるわけがない」と、頑なに心を閉ざし、表面だけの薄っぺらい笑顔でずっとずっと生きてきました

だから素直に人に頼ることができなかったし、お金以外に提供できる価値なんてないと思い込んでいたし、変な利害関係に巻き込まれたら嫌だからと自分をさらけ出すこともしませんでした。

 

なんで変われたのか

けど、「与えない」というのは間違いであり、幸せな生き方ではないのだと気づきました。

就活を真剣にできなかったこともあり、大学院を卒業したとき、わたしは内定が一切なく、バイトをしながら就職活動をする時期が数か月ありました。

その時は本当にお金がなくて、でも就職できなかったなんてことを反応が怖くてとても親には言えなくて頼れなくて、それこそ野垂れ死んでしまうのではないかという生活でした。

そしてそれを隠しきれず、恥を忍んで「わたしは今内定が取れなかったから就活をしている。お金は全然ない」と素直に今の状況をさらけ出しました

すると、こんなダメな自分にでも、バイトを紹介してくれたり、ご飯をおごってくれたり、就活の相談に乗ってくれる人たちがいました。

この人たちは何の見返りもないのにわたしによくしてくれている・・・!そう思うと涙が止まらないほどうれしくてありがたくて、それと同時に「必ずこの人たちに恩返しできるようになろう」と強い気持ちが湧き上がってきました

お金というわかりやすい見返りもなく、大学院まで出た結果世間知らずのくせに無駄にプライドが高くてめんどくさいわたしに「与える」ことをしてくれた人たちのおかげで自分の浅はかさに気づくことができました

 

ひとりで抱え込まないで

こんなダメな自分にも何かを「与えてくれる」人がいるということに気づいて、わたしもそっち側の人間になろうと思えるようになりました。

与えるものは別にお金でなくてもいいんです。ブログやSNSで有益な情報を発信したり、誰かに優しい言葉をかけたり、笑顔でいることだったり。

できることはたくさんあると気づきました。たくさんあると知ってから少し楽になりました

 

「与えることができない人間」というのは、自分の殻に閉じこもって、自分をさらけだすと攻撃される、傷ついてしまうと極度に恐れています。

「自分に自信が持てない」ということを言い訳にして、「自分に何ができるか」を考えるのをやめてしまっています。

「誰かの幸せ」「誰かの目線」を気にしすぎて自分の気持ちにしっかり向き合うことができていないんです。

 

今なら彼にも、少しは与えることができる人間に近付けたよ、って言えるかもしれません。

これからも頑張っていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!!


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