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不思議ちゃんの孤独

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不思議ちゃんの孤独

ここ数日仕事で忙しかったからか、なんだかやる気が出ない。毎日が楽しくない。退屈で仕方がない。なんだかイライラする。

そう思っていた。

 

仕事が忙しいからではなかった。

仕事が忙しいことを誰にも言えなかったから、苦しかったのだ。

 

 

特に疲れが溜まったり忙しくなると、わたしは人と話すのを面倒に感じてしまう。

話したり説明するのが億劫になって、心を閉ざしてしまうのである。

 

もともと言葉で説明するというのが苦手で、「どうせわかってもらえないから」と、話すのをあきらめてしまう。

これはわたしの悪い癖である。情けないことに昔から変わっていない。

 

 

未だに人と話すことが怖い。見かけではそんなにわからない、とよく言われるが、心の中でとても怖がっている。

あまり関わりのない人にどう対応していいのかわからなくて、自分のことを嫌いなのかな?と感じる相手には本当に怖くて近づけない。目も合わせられない。というか視界にも入りたくない。

 

言葉で何かを説明するのがとても苦手だから、ぽつりぽつりとしか言葉が出てこない。

だから相手はわたしの言いたいことを理解するのに大体苦労する。

そしてその様子はこちらにも伝わってくる。それが辛くて、申し訳なくて、傷ついてしまう。

 

こうしてわたしは誰かと話すことで勝手に傷ついてしまう、大変厄介な性分を抱えるようになっていた。

だから、性格やコミュニケーションの取り方があわない人間と関わると、ものすごく消耗してしまう。

その人が悪いわけではない。ただ「合わない」のだ。立ち位置や見ている方向が違うといった方がいいのかもしれない。

 

 

「何を考えているのかわからない」「もっと話してよ」「自分から関わらないと変わらないよ」

わたしが人からよく言われる言葉ベスト3である。ちなみに第4位は「不思議ちゃん」である。

 

話しても上手く言葉が出ないから、伝わらないことが怖くて、うまく伝えられないから相手の時間を無駄にしてしまうことが申し訳なくて、面倒くさそうな顔をした相手の顔を見たくなくて、「不思議ちゃん」でいようと思うようになった。

 

「不思議ちゃんだから何言ってるかわかんないでしょ?ごめんね~w」って言って、笑いをとって、本当の気持ちは隠していた。

 

 

 

もはや、人と関わって生きていくためには、そうするしか他に選択肢がないと思っていた。

 

 

人と気持ちがうまく通じ合わなくて苦しかったことは今まで何度も何度もある。家族友人恋人仕事関係もろもろほとんどすべて。

 

「どうしてわかってもらえないのだろう」と、相手を恨んでしまったときもあった。

「こんなはずじゃなかったのに」と、自分の不甲斐なさを何度も何度も責めた。

「どうせわかってくれる人なんていないんだ」と、自分の心の内を見せるのを諦めた。

 

もちろん何回か会って話して、仲良くなれた人には少しづつ少しづつ自分を見せるけれど、

初対面の人や、コミュニケーションの取り方が自分と大きく違う人や、プライベートな話をあまりしない仕事関係の人にはうまく自分をさらけ出せない。

1回会う機会があればそこでぽつり、次に会ってまたぽつり、10回くらい会ってようやくなんとなくどんな人かわかる、という具合である。ちなみに5回くらい会ったことがある知人はわたしがどんな職業なのかも知らなかった。

 

職場は雑談をする雰囲気ではなくて、自分のことをさらけ出すような機会は皆無である。

自分自身をわかってもらえないこと、相手のことがわからなくて怖いということで、二重に苦しかった。

いままで仕事が忙しいから苦しいのだと思っていたが、そうではなかった。

 

なぜ気づくことができたかって?

職場で、仕事の振り返りをしているときだった。

先輩方から「もっと報連相が必要だ」的なことを言われた。

 

自分では十分だと思っていた。そのときはそう思っていた。

しかし、その夜帰宅してふとそのことを思い返して気が付いた。

…いや、本当は「十分に報連相をしている」と思うことにしていたのだ。

 

「邪魔しちゃ悪い」「もっと考えろとか言われそう」「どうせうまく伝わらない」「いま話しかけてもなあ…」

そんな思いが頭をよぎって、最低限の報連相にとどめていたのだ。

自分の中で無意識にブレーキをかけていたのである。

 

「ああ、自分は心を閉ざしていたのだな」と気づいた。

先輩方が、わたしに、下手くそな言葉を発する機会を与えてくれ、そしてそれをちゃんと聞こうとしてくれたことに感謝している。

言葉で説明するのが苦手な、わたしのような人間にとって、

「人の話にじっくりと耳を傾ける」 ということがどれだけありがたいことか。

どれほどの救いになるか。

 

 

直接わたしと会って話したことがある人はときどき会話がうまくかみ合わないこともあったと思います。

正直イラっとさせてしまったこともあるかもしれません。ごめんなさい。

でもわたしもすごく苦しいのです。

 

こういう苦しみを抱えてる人間がいるのだということを誰かにわかってほしくてどうしようもなくて、勢いのままに、泣きながら書きました。

こんなに気持ちをこめてブログを書けるときってそんなに多くはないので、個人的にはとても満足しています。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。